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素戔嗚尊は、天照大御神の弟神です。高天原で姉神の天照大御神に対して乱暴なふるまいがあったために、出雲の国へ追放されてしまいます。
そこで、八岐大蛇(やまたのおろち)に苦しめられていた親子を救います。大変力強い神さまであります。助けられた娘の名は、奇稲田姫(くしいなだひめ)といい、やがて素戔嗚尊の妻となり、たくさんの子孫にめぐまれます。その結婚の時に素戔嗚尊は、
八雲立つ出雲八重垣妻籠みに
八重垣つくるその八重垣を
と歌をよみました。これが和歌のはじまりです。
子孫の中には、大己貴命(大国主神)さまもいます。出雲の国とたいへん関係が深いために、両大神さまともに、出雲系の神さまと言うこともあります。
素戔嗚尊をまつる神社には、氷川神社をはじめ、須賀神社・八雲神社・八坂神社などがあります。ともに、素戔嗚尊の力強さにより疫神や疫病をはらうという信仰があり、そのためのお祭りを盛大に行うところが多いのです。
また、氷川神社は関東地方に数多く鎮座しており、中でも江北氷川神社がある荒川や利根川・隅田川など河川の流域に鎮座されていることが多いのです。
開運厄除・縁結び・勝負運向上・安産・子授け・海上安全の神
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天照大御神は、たくさんの神々の中でもっとも尊い神さまとして信仰されています。 『古事記』や『日本書紀』によると、日本の国土や神々を生んだ伊邪那岐命・伊邪那美命の御子神として誕生しています。また、神々の住む高天原をおさめ、つねに私たちの生活をみまもってくださっています。
とおい昔に、皇室の祖先が、高天原からこの国に降って来る時に、天照大御神から生きるために必要な稲穂や、国土が末永く発展するように、との祝福の言葉をいただきました。それ以来、皇室では天照大御神へのおまつりを続けています。 はじめは、宮中だけでおまつりしていましたが、第十一代の垂仁天皇の時に伊勢の神宮がつくられ、さらにていねいにまつりが続けられています。
天照大御神は、またの名を日神(ひのかみ)ともいい、太陽と密接な関係があります。こんなところから、皇室の御祖神であるとともに国民の大親神として信仰されてきたのです。
全国の家庭の神棚には、氏神さま(地元の神さま)とともに必ず天照大御神がまつられています。天照大御神をまつっている神社には、天祖神社・神明社などがあります。
家内安全・商売繁盛・諸願成就・女性の悩み事の神 |
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伊邪那美命は、伊邪那岐命と配偶される女神さまです。神話の中では最初に夫婦神として登場する神であって、夫婦の愛情と性交をつかさどる神とし、数々の国土と人々を生成しました。伊邪那は「誘なう」意味、岐は「男性」、美は「女性」で、男女たがいに誘い合って交合の事始めとなった神であることはよく知られています。 天神(あまつかみ)の命により、国土を造り固まらせんと、天浮橋(あめのうきはし)に立って天沼矛(あめのぬぼこ)をおろして、かきまわして引き上げたところ、矛の先端から滴る潮から淤能碁呂島(おのころじま)ができました。この島へ二神は降臨され、広大な八尋殿(やひろどの)を建て、夫婦の契りを結んだのです。
まず、本州・四国・九州など八つの島々を生みました。これが大八島国(おおやしまのくに)つまり日本の国土のはじまりです。つづいて風の神、木の神、山の神、野の神が生まれ、国土生成の基礎となりました。
夫婦円満・子授け・縁結び・子育ての神
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淤母陀琉命は、伊邪那岐命・伊邪那美命の前に生成した大変昔の神さまです。 オモダルの字義について本居宣長は「足りないところがなく、体すべて整ったという」意味としています。別に、大地の表面あるいは国土が整った意味とする説、さらに対偶神の相互の賛美とする説もあります。
中世に第六天と称して淤母陀琉命をまつる神社が関東各地にありましたが、これは仏教の三十三天中の第六天を淤母陀琉命にあてたことによるものとされています。
子育て・初志貫徹の神 |
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